【雑木の庭づくり:熊谷市S邸】囲まれた空間に里山を再現した造園事例





熊谷市に新築を建てられたS様は山が大好きなアウトドア派。「木をたくさん植えて欲しい」とのご要望でした。山の雰囲気が存分に感じられるよう、家と中庭を囲むように植栽させて頂きました。
まずは通気浸透水脈の改善から。こちらは元々外構屋さんによって土間コンとRC壁が作られていましたが、屋根の水が鎖樋を伝ってちょうどアプローチの真ん中に落ちていく配置になっているため、土間コンの間の広い目地にこの水を逃がす道を作っていきます。


水の道ができたら次はアプローチを施工します。
土を均して点穴をあけて下地ができたら木曽石を据えていきます。土が柔らかくてサクサク作業が進みます。


中庭の植栽に進みます。川が近い立地で砂質土なため、落ち葉や堆肥などの有機物をたっぷり漉き込んで植えていきます。


ここで思わぬ事態が発生します。
家の西脇、隣地のブロック塀に面した個所が雨が降った後池のような状態になり全く水が引きません。
そこで、植栽地の淵に溝を掘りRC壁の外まで水が抜けるように施工しなおしました。RC壁と隣地のブロック塀の間にわずかな隙間があったおかげで何とか水を動かすことに成功。


家の両サイドにも植栽を施し、完成。






限られた空間だからこその囲われた林の中のような空間が実現しました。
山好きなお施主様のための里山の雰囲気を再現した雑木の庭の施工事例でした。