about

私たちの「雑木の庭」づくり

循環型の息づく庭。 外に出たくなる、 遊びたくなるような庭。

雑木の庭とは

「雑木の庭」とは、里山の豊かな自然環境を暮らしの中に再現した庭。

その土地に合った在来の木を選び、健やかに育つように、大地にしっかり根を張れるように植える。

何よりも自然を大事にした、自然の摂理に沿った庭づくりをする。

水が流れ、風が抜け、命がめぐる。そんな空間をつくる。

それが結果として、お客さまにとって居心地の良い空間になると私たちは考えます。

ただ見た目をよくするのではなく、その土地の環境を良くすることを考え、土の中の空気と水の流れを整え、丁寧に植える。

四季が感じられ、自然を身近に感じる、息づく庭をつくります。

雑木の庭とは フッター画像

私たちが庭づくりで大切にしている3つのこと

1

庭に里山を再現する

コナラ、シラカシ、ソロ、ヤマザクラ、エゴノキ、アオキ…。

その土地の気候風土に合った在来種を中心に、高木から中高木、中木、低木・下草類など、階層的に植物を組み合わせ、寄せ植えをしながら、木立(こだち)をつくります。数本を組み合わせて植える事で、お互いに守り合い、支え合いながら木々は健全に生育していきます。

その土地ならではの自然と調和した里山のような空間をつくっていきます。

庭に里山を再現する
2

空気と水の循環

自然の森にいるような心地良い空間にするためには、空気と水の循環が大切です。

土の中の空気が動き、循環することで、庭の空気も動き、よどみがなくなり、いつでも心地いい空間になります。

循環を生み出すために、私たちは溝を掘ったり、点穴を開けたり、土の中の通気浸透水脈の整備を行います。

まるで「大地が呼吸している」かのような、入った瞬間に心地良い空間をつくっていきます。

空気と水の循環
3

環境に優しいメンテナンス

私たちは、農薬に頼らないメンテナンスを実践しています。

雑草は全て抜かずに草を生かす管理「風の草刈り」を推奨し、土の中の環境を健全にする事で、病虫害を予防しています。

植木の剪定については、自然樹形を生かし剪定するメンテナンスから、お客様自身でメンテナンス(草刈り、剪定)をしていただく事もおすすめしています。ご要望があれば、剪定や草刈りをレクチャーをいたします。もちろん、こちらにご依頼いただくことも可能です。

環境に優しいメンテナンス
私たちが庭づくりで大切にしている3つのこと フッター画像

「在来種、寄せ植え」について

「在来種、寄せ植え」について

雑木の庭で植栽する木々は、コナラ、シラカシ、アオダモ、モミジ、ナツハゼ・・など、在来種を中心に寄せ植えをしながら植栽しています。

健全な森の中の植生は、高木から、中高木、中木、低木、下草と立体的な階層が成立しています。

庭空間の中でも森の立体構成に学び、1本ずつ単独で植えるのではなく数本を寄せ植えし植栽します。

コナラを中心とする高木落葉樹を各所に植えることにより、夏の直射日光を遮り、過酷な夏の暑さを軽減します。そして植えられた木々は、微生物や昆虫、野鳥などを呼び寄せ、生態系を再生させます。

「在来種、寄せ植え」という自然の植生をお手本にすることで、庭空間の中でも害虫の発生を抑え、樹木は生き生きと健康に生育していきます。

植木生産の取り組み

雑木の庭といえば山採りの木(山に自生している木)が良いものとされてきましたが、弊社は一部樹種の乱獲によって自然のバランスが崩れることを懸念し、なるべく山採りの木に頼らず、弊社の圃場でドングリなどの種子から栽培したものを多く使用し(植栽樹木の30~50%程度)、持続可能な庭づくりを目指しています。

弊社15,000坪の植木圃場より、ストックしている樹木を掘り取り、造園工事にて使用しています。

植木生産の取り組み 植木生産の取り組み

自社圃場の強み

植栽作業においては、予定している本数よりもかなり多めの樹木を持ち込み、吟味して植栽作業を行っていきます。

これは、自社圃場があるからこそできるオーダーメイド植栽です。

現場の気候、土質、日照条件等に合わせて、また見た目や組み合わせにもこだわった最善の樹木を選びます。

自社圃場の強み

ネームプレート付け・アルバム作成

植栽した樹木には、後で管理やメンテナンスがしやすいように、ネームプレートを付けています。

私たちに庭づくりをご依頼いただいたお客様に、少しでも庭を好きになってほしい、という想いから、施工中の様子などをまとめた小冊子のアルバムもお渡ししています。

※アルバムは施工金額により付かない場合がございます。ご希望の方はお申し付けください。

ネームプレート付け・アルバム作成

「通気浸透水脈」とは?

「通気浸透水脈」とは?

庭づくりにおいて、樹木をデザインとして植えるだけでは心地よい空間は生まれません。

大事なのが土の中の環境をしっかりと整備することです。

健全な環境においては、土壌が団粒化し、土の中の空気と水が滞ることなく動き、植物や微生物(菌糸など)と生き物が共存しています。

周囲をコンクリートや舗装道路で囲まれた現代の住環境では、土の中の空気と水が停滞します。樹木の生育に適した環境に近づける改善方法が、通気浸透水脈の整備です。

通気浸透水脈は、庭の中に横溝や点穴(縦穴)を掘り、そこへ有機物(炭、枝、わらなど)を組み込みながら土中の空気と水を立体的に動かす工法です。

水脈の整備に合わせて起伏をつけた地形造成をすることで、雨水等も水脈へ浸透し、地表面の水はけも改善されやすくなります。

敷地内の地形を考慮し、空気と水の流れる溝を掘り、有機物を組み込み、各所に点穴(縦穴)を空けます。水脈ラインは自然の河川そのもの、緩やかに蛇行させ、自然環境に近づけていきます。

植穴には稲わら、炭、もみ殻くんたん、落ち葉などの有機物を漉き込み、植栽します。木々の根と有機物が、土の中の微生物や菌糸のネットワークを形成し、豊かな土中環境をつくります。

植栽した木々には焼き丸太を根鉢の周りに数本打ち込みます。炭化した丸太は根を誘導し、樹木を安定させます。

雨庭という考え方

私たちの雑木の庭では、雨水を敷地の外に流すのではなく、庭の中で受け止める「雨庭」という考え方を取り入れています。

雨の日にだけ現れる、特別な庭の景色があります。普段は見えない地形の窪みに雨水が溜まり、一時的に小さな池や流れが生まれる。そんな自然の営みを楽しめる空間をつくります。

雨庭の仕組みは、地上に降った雨水を直接U字側溝に流すのではなく、庭の中で一時的に受け止め、有機物を通してゆっくりと浄化しながら地中に浸透させるものです。

通気浸透水脈の整備により、雨水が滞ることなく土の中に浸透していき、土壌の健康が保たれます。

この取り組みは、庭づくりの範囲を超えた意味を持っています。各家庭が敷地内で雨水を受け止め、浸透させることで、都市部の雨水流出を抑制し、水害の軽減にもつながります。一軒一軒の小さな取り組みが、地域全体の防災力を高めることにつながると私たちは考えています。

雨の恵みを庭に取り込み、自然の循環の一部となる。そんな持続可能な庭づくりを目指しています。

雨庭という考え方 雨庭という考え方
雨庭という考え方 雨庭という考え方

雑木の庭にとけこむ園路や設備

園路・アプローチ

ご要望に応じて園路・アプローチを施工いたします。

優しい山砂の園路や、自然石を使ったアプローチなど、雑木の庭に調和するものをご提案いたします。

園路・アプローチ 園路・アプローチ
園路・アプローチ
ブランコ

ガーデンテーブル/ベンチ/ブランコなど

ウッドデッキ、ウッドフェンス、ブランコなどの大工作業も承っております。

落ち葉をストックし堆肥化させ、菜園などで再利用できる落ち葉ストックは、 可能な限り設置しています。

「ブランコがほしい」「犬小屋がほしい」などご希望があればご相談ください。

ガーデンテーブル ウッドフェンス

雑木の庭の管理について

施工後にお渡しする 「雑木の庭 管理マニュアル」を見ながら、お手入れを進めていただきます。

水やりの仕方、病虫害対策、除草の仕方などを解説したマニュアルです。

雑木の庭は、お客様の日頃の管理がとても大切になります。

もちろん、「枝が伸びてきた」「木の調子が悪い」 「害虫が発生した」など、お庭に関する疑問・トラブルがあった際には、お気軽にご相談いただけます。

私たちは、木々や土壌の持っている力を最大限に発揮できるように、樹木消毒や施肥は基本的に行いません。

本当に心地よい庭空間を目指し、日々実践、研究を重ねています。

雑木の庭の管理 雑木の庭の管理

ご依頼から完成までの流れ

  • 1お問い合わせ

    庭づくりのご相談は、メールかお電話にて随時受け付けております。

    電話は不在の事が多いので、できるだけメールにてお願いいたします。

    後日、担当からご連絡させていただきます。

    また、お客様のご要望や現状のお写真、敷地図面などがありましたら、メールにて送付頂けるとご要望等を共有しやすくなります。

    大まかな予算感をお伝えする事も可能です。

  • 2モデルガーデンご見学・ヒアリング(無料)・プラン申込

    実際に雑木の庭の雰囲気を体感していただくため、ご希望の日程に合わせて、弊社モデルガーデンのご見学も兼ねたお打合せを行っています。

    ホームページに掲載していない施工事例などもご用意しております。

    実際にモデルガーデンや様々な樹木を見て頂き、具体的なお庭のイメージが共有できればと思います 。

    引き続きプラン作成をご希望の場合は、お申込金10,000円を頂戴しております。(振込可)

    お預かりした費用は、その後工事を希望される場合の「企画設計・庭園デザイン」費に充当し、その費用分を差し引いてご請求させていただきます。

  • 3ご提案プランの作成(無料 or 有料)

    お客様のご要望をもとに、お庭のプランとお見積りを作成し、ご提案いたします。

    ご提案プランは、お見積り、平面図、パース図等を作成します。プランの作成は2週間から1ヶ月くらいの時間をいただきます。

    「予算だけ決めて、あとはプロにお任せしたい!」というお客様には、”お任せプラン”もございます。

    プランについて詳しくは、お打ち合わせ時にお尋ねください。

  • 4施工のお申込み・現地調査

    プランをもとに、お電話やメール、または弊社にてやりとり(打ち合わせ)を行います。

    引き続きプラン内容の擦り合わせと現地調査を行います。

    現場調査ではお打ち合わせのほか、お庭の土中環境や周辺環境などの調査も行います。

  • 5ご提案・工事契約

    最終的なプランをご提示し、内容、お見積、工期などご納得いただけましたら、工事契約書を交わします。

    ※総額100万円以上を目安に工事契約書を交わします。

  • 6着工~施工中

    いよいよ工事開始です。安全に迅速にそして一生懸命に作業を進めたいと思います。

    植栽の作業においては、設計プランを参考にしながらも、樹木の本数、樹種、大きさ等は、現場の状況に合わせた施工を行います。

    また、現場の作業を進めていくうちに、当初の設計ではなく、「ここはこう変更したほうがいい!」、となることがよくあります。

    お客様とご相談しながら作業を進めてまいりますが、より良いものをつくるためにプランの変更もございます、ご了承下さい。

    なお、大幅なプランの変更でない限り、見積もり金額は変更致しませんので、ご安心下さい。

  • 7仕上げ作業

    植栽作業も終わると、植栽地の仕上げ作業に入ります。

    中央園芸では、植栽地に枯れ枝や落ち葉を敷き詰める、「落葉仕上げ」を推奨しています。

    この仕上げの利点として、
    ①地表面の乾燥防止
    ②多くの微生物により土壌を豊かにし、下草を誘導する
    ③雨水がゆっくりと大地に浸透し、植栽地の地形を守る
    など様々な利点がございます。

  • 8完成(引渡し)

    そして完成です。ご不明な点ございましたら遠慮なくお申し付けください。お客様に納得していただいたうえで、その後引渡しとなります。

  • 9お庭の管理

    中央園芸では、施工していただいたお客様に無料で「雑木の庭 管理の仕方」という管理マニュアルをお渡ししています。

    水やりの仕方、病虫害対策、除草や剪定の仕方などを解説したマニュアルです。

    樹木の剪定などは我々がお手伝いさせて頂くことがありますが、雑木の庭は、お客様の日頃の管理がとても大切になります。

    植えられた木々の成長を感じながら、末永く雑木の庭を楽しんでいただければと思います。

「通気浸透水脈」とは? フッター画像
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